手技療法

●手技療法とは

手技療法とは、施術者の手によって直接患部を触り、症状の緩和や機能回復を目指す施術になります。
手技療法の方法や種類はさまざまあり、患者様の状態にあわせて適切に選択して施術していきます。
実際に手で患部の状態を把握できるため、より患者様にあわせた施術が可能になります。

手技療法には、非常に長い歴史があるといわれています。
古くから伝わる手技療法には、次のような方法があります。

・押す
・叩く
・揉む
・擦る

上記のような手法を駆使して、身体の不調の改善を目指していきます。
患部だけにアプローチするのではなく、身体全体のバランスを考えながら施術していくことが手技療法の特徴といわれています。

●手技療法の種類

手技療法には、さまざまな種類があります。
国家資格の保有者しか行えないものから、民間の方でも行えるものまで、多岐にわたります。
では、手技療法の種類をみていきましょう。

・柔道整復術
・あん摩
・鍼灸

これらの手技を行うためには、国家資格が必要になります。

・もみほぐし
・カイロプラクティック
・オステオパシー
・ヘッドスパ

上記の手技は、民間の資格でも行えます。

このように、一口に手技療法といってもさまざまな種類があります。
患者様の状態にあわせて、数ある施術方法から適切に選択して、症状の緩和を目指しています。

手技療法の効果は、身体全体に及ぶといわれてます。
筋肉やその周辺組織はもちろんのこと、リンパや神経などにも作用すると考えられています。

具体的には、手技療法によって次のような効果を期待できます。

・筋肉の緊張緩和
・痛みの改善
・関節可動域の拡大

手技療法では、徒手的に筋肉をもみほぐして緊張緩和を図っていきます。
そのことで、筋肉の緊張からくる身体の痛みの緩和や、関節の動きをスムーズにする効果を期待できます。
また、皮膚や筋肉に刺激を与えて神経伝達の抑制を図り、痛みのコントロールを行うこともあります。

その他にも、手技療法にはさまざまな効果が期待できます。

・疲労回復
・自然治癒力の向上
・新陳代謝の改善

血液やリンパの流れを改善させることで、疲労を回復しやすい状況を作り出せます。
また血行が促されると、身体が本来持っている自然治癒力を高められるようになっています。

手技療法による効果は、身体機能の回復に限りません。
徒手的に身体へアプローチすることで、自律神経系にもよい影響を与えると考えられています。
副交感神経の働きを高めることで、精神的にも身体的にもリラックスし、ストレスが緩和されやすくなります。