ぎっくり腰の正しい知識を
身につけましょう
「ぎっくり腰」という言葉は、どなたも一度は耳にしたことがあると思います。
突発的な腰の痛みを引き起こす「ぎっくり腰」は、世間一般にはコミカルに扱われていることが多いかもしれません。
しかし、ぎっくり腰は別名で「魔女の一撃」と呼ばれるほど強い痛みがあらわれるため、発症すると仕事や家事などの大きな支障になることが考えられます。
また、知名度にかかわらず原因や症状、対処法、予防法については、詳しく知らない方が多いのではないでしょうか。
今回は、意外と知られていない「ぎっくり腰」について、詳細をご紹介していきます。
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目次
このようなことに
悩まされていませんか?
- 咳やくしゃみをすると腰が痛む
- 急に激しく腰が痛みだした
- ぎっくり腰が繰り返し起こる
- 腰が痛くて動けない
ぎっくり腰の
原因と症状について
ぎっくり腰と呼ばれている症状には「急性腰痛症」あるいは「腰椎捻挫症」といった正式名称があります。
無理をしてしまうと症状が悪化したり長期化したりして、日常生活に支障をきたすこともあるため油断はできません。
適切な対処や予防が行えるよう、ぎっくり腰の原因や症状についてこちらでご紹介します。
ぎっくり腰の原因
●ぎっくり腰の原因
ぎっくり腰の原因は、いまだにはっきりわかっていません。
しかし、腰への急な負荷によって筋肉や靭帯などが損傷し、神経を刺激することが、激しい腰痛の原因ではないかと考えられています。
これは、私たちにとってなじみ深いケガである「捻挫」と似た仕組みをしているといえます。
次に、ぎっくり腰が起きやすい動作をみていきましょう。
・重い物を持ち上げたとき
・腰かけた状態で腰をひねったとき
・スポーツをしたとき(ゴルフなど)
上記のように、腰に負担がかかったときに起きやすいといわれています。
この他にも、次のような日常生活のなにげない動作でも起こることがあります。
・椅子から立ち上がったとき
・顔を洗うために屈んだとき
・お辞儀をしたとき
・朝、ベッドから身体を起こしたとき
ぎっくり腰が起こる明確な原因はまだ判明していませんが、腰への負担が引き金になっていると考えられています。
ぎっくり腰の症状について
●ぎっくり腰の症状
ぎっくり腰は、腰まわりの強い痛みがおもな症状です。
ぎっくり腰でみられる痛みは、次のようなものがあります。
・筋肉がひっぱられるような痛み
・じんじんと響くような痛み
・ぴきっと走るような痛み
痛みの種類は人によって異なりますが、いずれも強い痛みがあるといわれています。
痛みがひどい場合は、日常生活に支障がでることもあります。
腰を動かさないように安静にしておけば、ぎっくり腰の痛みは数日で自然治癒するケースが多くなっています。
しかし、ぎっくり腰を放置していると、慢性化して痛みを長引かせることもあります。
また、ぎっくり腰は再発することが多いため、ぎっくり腰を一度起こした方は、日々の生活に注意する必要があります。
とくに慢性的に腰が悪い方がぎっくり腰になった場合は、症状が重くなりやすいといわれています。
・痛みが強く、日常生活を送ることが困難である
・痛みがなかなか引かない
・もともと腰がわるい
次に、ぎっくり腰に似た、腰の強い痛みがあらわれる病気をご紹介します。
・腰部脊柱管狭窄症
・腰椎椎間板ヘルニア
・脊椎すべり症
・がんや内臓疾患
上記のような腰の病気や内臓の病気によって、腰の痛みがあらわれることがあります。
この場合は、医療機関で適切に対処をする必要があります。
腰の痛みが起きた際は、ぎっくり腰なのか、上記のような病気なのかを判別して、それぞれに対応することが重要です。
どちらかわからない場合は、早めに医療機関に行くようにしましょう。
ぎっくり腰の対処法と予防法
ぎっくり腰が起きたときの対処法
ぎっくり腰は、受傷後の経過によって、おおきく急性期と慢性期にわけられます。
時期にあわせた対処法をご紹介していきます。
●急性期の対処法
ぎっくり腰が起きた直後は、安静にすることが大切です。
発症から2~3日は、なるべく動かないようにして、安静にしてください。
この時期に無理に動くと、症状が悪化したり長期化したりする可能性があります。
そのため、横になるなどして、痛みのないように安静に過ごすようにしましょう。
また受傷直後は、炎症をともなうことがあります。
その場合は、安静にくわえて患部を冷やすと症状が緩和しやすくなります。
●慢性期の対処法
痛みがおさまってきたら、無理のない範囲で動くようにしましょう。
安静にしすぎると、痛みが余計に長引きやすくなります。
まずは家の中を歩くなど、いつでも休める環境で動くことが望ましいです。
痛みにあわせて、少しずつ行動範囲をひろげていきましょう。
腰に不安がある方は、コルセットを使用することも推奨されています。
腰の動きをサポートして、痛みの軽減が期待できます。
ぎっくり腰の予防法
ぎっくり腰を予防するための方法をみていきましょう。
●ストレスをためない
ストレスの蓄積は交感神経を優位にし、筋肉を緊張させる作用があるといわれています。
そのため、ストレスを抱えている方は、ぎっくり腰になりやすいと考えられています。
リラックスできる方法をみつけて、普段からストレスをためないように心がけましょう。
●運動をする
適度な運動で筋肉を鍛えておくと、ぎっくり腰のリスクを軽減できます。
私たち人間は、加齢とともに筋肉量や骨量が減少していくと考えられています。
腰まわりの筋肉が低下すると身体を支える力が衰えるため、急な動きによって、ぎっくり腰を引き起こしやすくなります。
運動の方法は、ウォーキングなど全身をつかった有酸素運動がおすすめです。
●ストレッチを行う
ぎっくり腰の予防には、ストレッチが有効とされています。
腰まわりの筋肉をほぐすストレッチは、次のようなものがあります。
・お尻から腰を伸ばす
仰向けで寝て、片方ずつ足をかかえこむようにしてください。
・腰を伸ばす
仰向けで寝て、両膝を立ててそろえます。
両肩は床につけたまま、ゆっくりと膝を左右に倒します。
いずれのストレッチも、呼吸をしながらゆっくりと行いましょう。
無理に伸ばすのではなく、気持ちのよい程度で筋肉を伸ばすように意識してみてください。
●姿勢を正す
不良姿勢が原因で腰に負担がかかっていると、不意な動きによってぎっくり腰を引き起こすことがあります。
とくに重たい物を持ち上げる動作でぎっくり腰が発症しやすいため、物をもつ姿勢には十分な注意が必要です。
腰を屈めて物をもつのではなく、膝をつかって身体全体でもちあげるように意識しましょう。
そのほかにも、腰を痛めないように、生活動作のなかで注意していく必要があります。
ぎっくり腰に限ったことではありませんが、上記の項目は継続することが重要です。
また、ぎっくり腰は再発しやすいことも念頭に置いて、日々の生活で気を付けていきましょう。
著者 Writer
- 斉藤
- ●資格:柔道整復師
●出身地:埼玉県
●血液型:AB型
●得意な施術:一般外傷、スポーツ障害、高齢者変性疾患
●患者様へ一言:
地域のみなさまの健康増進に貢献できるよう、精一杯施術いたします!
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